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思春期

 2010-09-27
思春期

「adolescence(思春期)」
F20号(727mm x 606mm)
雲肌麻紙、岩絵の具、膠、金・銀箔、水彩色鉛筆、パステル、アクリルメディウム

千葉県船橋市で行われた
仲間内のグループ展に一点、出品しました。

タイトルの通り、青春真っ盛りの時期
子供でも大人でもなくうつろう光や陰を描いてみたくて
このようになりました。

モデルは16歳の女子高校生です。
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秋の気配(萩の花)

 2010-09-10
DSCF4535.jpg

萩の花が咲きました。

房総半島を激しく叩いた熱帯低気圧が去って行きました。
風と落雷で、なんと2回も停電しました。
停電なんてするの、久しぶり。
手探りで非常用の懐中電灯を探り当て
棚の奥から和蝋燭と燭台を出して来て
夕食のテーブルに灯しました。
いつものおかずが、なんか雰囲気が出たみたい。

外を見ると、北側の工業地帯と、館山道からこっちは一面真っ暗。
近所のパチンコ屋だけが、自家発電装置でもあるのか
煌煌と輝いていました。

空は秋の気配を示していますが
気温は相変わらずの暑い日々。
いつになったら爽やかな気候になるのでしょうか。

DSCF4543.jpg

それでも庭には忘れずに秋がめぐって来ます。
アトリエ部屋から、南の隣家との間に植えた萩の花が
そっと揺れているのが見えます。

赤紫と、優しい緑のコントラストが本当に秋めいて。
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秋の気配(夕雲3態)

 2010-09-03
夕雲

少しだけ涼を感じて外に出たら
西の空にかかる雲がこんなふうに。

もくもくの入道雲に取って代わって
小さなまだらの秋の雲が空一杯に広がっていました。
地上はまだまだ猛暑が続いていますが
空の上だけは、秋の気配を感じさせます。
夕刻、草むらからはコオロギやキリギリスなど、秋の虫の声が聴こえて来ます。

鶴の雲

これは夕暮れ前の南の空。
絹糸のような雲が蒼い空高く渦を巻いて
なんとなく鶴が羽を広げているように見えませんか?
風に乗って、みるみる姿を変えて行きながら流れていきました。

茜雲

これは昨日の夕雲。
横になびく茜色の雲が美しい。
日中はまだちっとも涼しくないですが
確実に季節は巡りつつありますね。

(それにしても電線の多さよ!)



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浜松市立秋野不矩美術館へ、鉄な旅

 2010-09-01
掛川駅

仙台に行った残りの青春18きっぷを消化すべく
掛川の先、天竜川のほとりにある「秋野不矩美術館」に行って来ました。
秋野不矩(本名:ふく)画伯は、日展を離れて
現代日本画界の屋台骨を支える美術団体、「創画会」を設立したメンバーの1人です。

2001年に亡くなられましたが、生前、雄大で柔らかな作品を多数
創画会で発表しておられ、学生時代、上野の展覧会場でその作品を拝見する度
しみじみとした感銘を受けていました。

静岡と言っても、遠うござんす。
鉄っちゃんな夫が、時刻表と何日もにらめっこして
最適かつ極めてハードな旅程を組んでくれました。
朝6時25分に家を出て、小湊鉄道でJR五井駅へ。
3分の待ち合わせで、上りの快速を捉まえます。
東京駅からは、時間を稼ぐため行きだけこだまを使いました。
10時前に静岡駅着。

静岡には、私立女子高の美術教師をしているクラスメートが住んでいます。
改札口で待っていてくれたK子と、久しぶりの歓談。
なんとまあ、彼女が娘に会ったのは、離乳食を食べていた頃!
邂逅を喜び、次の接続列車を待つ1時間程の間、カフェで静岡茶を頂きました。
東海道線で、天竜浜名湖線の始発駅、掛川へ向かいます。

天浜線

一両きりの可愛い汽車が、秋の気配の感じられる青い空に映えます。
それにしても暑いっ!
気配は秋でも、陽の光のじりじりと肌に刺す事と言ったら。

お昼は掛川駅前の老舗蕎麦屋で、おろし蕎麦と、冷やしうどんを頂きました。
これが期せずしてとーても美味!
ご馳走を食べる旅ではないので、こういうなんとなくふらりと入った店で
出されたものが美味しいと本当に得をした気分になりますね。

でんしんばしら

掛川駅から天竜二俣駅までおよそ40分のローカル旅。
線路の周りは、さすが茶どころ、青々とした茶畑と
刈り取りを控えた稲穂が揺れています。

終着駅を降りたら灼熱の午後!
約1kmの鄙びた道のりを、吹き出る汗を拭いながら歩きます。
天竜川の中流に沿って歩き、美術館前の坂を登ります。
これがまた、心臓破りでした。

アプローチから坂を登って美術館に着く間、古い木製の電柱に
これまた懐かしい白熱ランプの街灯が並んでいました。
美術館の建築コンセプトに合わせて、古い電柱を探して来て
わざわざ据えたものだそうです。

秋野不矩美術館エントランス

やっと着きました!
漆喰や植物の繊維、土や丸太などを使った、素朴な外見の造りでした。
秋野不矩の作品に相応しいよう、建築家が材料を集めて設計・施工したそうです。
美術館には珍しく、靴を脱いで入ります。
床は籐のゴザと、白い大理石が敷き詰められてあり
絵と絵の間もたっぷりとってあります。
座って鑑賞してもいいそうで、そう言えば、展示作品の高さが
低めに設定されているようにも思えました。

ここでひとつ残念だった事。
美術館ホームページで、「座って鑑賞してもいいように設計されている」旨を
確認し、それはいい考えだと思って訪ねて行ったのですが
ゆっくり絵と対峙できると期待して行った娘がゴザの上に座ったとたん
監視員の女性に鋭く睨まれたのだそうです。
あれ…座ってはいけなかったのかな?と
娘は感じてすぐに立ったそうですが
う~ん、ホームページの設計コンセプトはどうなっちゃっているんだろうか?と
ちょっと疑問に思いました。
その日は各展示室に3~4人ずつ人が居る程度で
別段混雑はしていませんでしたので、他の方の鑑賞の邪魔になったわけではないでしょう。
もしそのとき、娘がなにかいけないことをしていたのであれば
高校生ですから、口頭で注意をしてくださればわかります。
座ってはいけないことになっていたのでしたら
早急にホームページの文言を訂正して欲しかったですね。

でも、緑の美しい自然の中で、見た事が無かった画伯の
初期の作品や絵本原画を見ることができ
命の洗濯をした思いです。
人は心が疲れると、大自然の中や、くつろげる空間に行って
自らを癒そうとするものです。
優れたアートに触れたくなるのも
そういった、まるで霊験あらたかなパワースポットに詣でて
プラス方向の「気」を浴びたいと、無意識に思うからではないでしょうか。

天竜川

暑くてたまらなかったので、帰りに
天竜川の河原で遊んで、涼をとりました。
水は清く、冷たく澄み切っていました。

さてこれからが鉄っちゃん旅の醍醐味!
天竜浜名湖線・天竜二俣駅からJR五井駅まで、鈍行列車を乗り継ぎ乗り継ぎその間

なんと7時間!

行きはこだまに乗った東海道線を普通列車で通ります。
クッションの良くないロングシートで、おしりが痛い。
夏休みの宿題が終わらない娘は、持って来た数学の課題を広げました。
夕闇の熱海からは、料金を払ってグリーン車に乗りました。
残り少ない駅弁と、ビールを買い、車内で質素な夕食です。
大船で内房線直通に乗り換え(ここも歳を考えてグリーン車)酒盛り兼宿題の手伝い。
ほろ酔いの私は英語の問題を訊かれても
胡乱な意識で役に立たない事この上ありません。

いくら電車が好きでもいい加減飽き飽きした頃に千葉にたどり着き
五井駅からは奮発してタクシーで帰宅しました。

美術館で求めた重たい図録と絵はがきを眺めながら
次の日から始まる日常に無事戻れるかどうか
怪しいなあと思いつつ寝たのでした。


浜松市立秋野不矩美術館
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/culture_art/akinofuku/index.htm
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